TERAYAMA MEMORIAL 30TH IN SHIBUYA
寺山修司没後30年記念/ポスターハリスギャラリー企画展2013


「 映画監督 ◎ 寺山修司 」





映画「 書を捨てよ町へ出よう 」 撮影時スナップ 1971年 撮影: 鋤田正義



2013年9月7日(土)~23日(月・祝)
休廊日 9日(月)、17日(火)
13:00~19:00 ※最終日は17:00まで

入場料 一般500円 学生300円(会期中、再入場可)
※ 2013年に開催の寺山修司関連 演劇・映画・展覧会のチケットご提示で半額





「映画は世界を網膜の中に灼きつけるのではなく、網膜から“世界をひきずり出す”のである」

詩人、歌人、劇作家、小説家、評論家、作詞家、エッセイスト、映画監督、写真家と
「職業は寺山修司」と名乗るほど、様々な顔を持っていた寺山修司。

なかでも最も名を広めた演劇に匹敵するほど、幻想的でアヴァンギャルドな表現で観客を
魅了したのが映像作品だ。映画という表現方法そのものの在り方にたえず疑問を投げかけ、
それらの作品の評価は国内にとどまらず、海外の映画祭でも数々の賞を受賞。
没後30年を経た今もなお観客を挑発しつづけている。

2013年はATG 3作品が初ブルーレイ化されるなど再評価も高まるなか、本展では寺山修司直筆の
映画企画書や当時の国内外ポスター、台本、スチール写真のほか、海外上映でのコーディネーターを
務めた故弘子・ゴヴァースのコレクションから貴重な関連資料も初公開。
花輪和一による「田園に死す」衣裳スケッチ原画も展示。

映画の製作に関わる様々な資料から、寺山映画の魅力に迫る。





    

『田園に死す』台本(1974)
寺山修司が使用していたもの
    
    

寺山修司本人による書き込みあり





公開当時のポスターは、日本版のほか
『草迷宮』『田園に死す』『上海異人娼館』はフランス公開時の海外版も展示。


    

『書を捨てよ町へ出よう』 ポスター(1971)
写真:鋤田正義 / デザイン:榎本了壱
    
    

オムニバス映画 『コレクション・プリヴェ』
フランス版ポスター(1978)
『草迷宮』はこの中の1篇として製作された





『田園に死す』で意匠をてがけていた花輪和一による
衣裳スケッチの原画や、劇中に登場する「犬神サーカス」看板の未使用バージョン、
『草迷宮』劇中に登場する看板の現物など初公開となる貴重な作品も展示。


    

    

『田園に死す』衣裳スケッチ原画(1974)
「空気女」花輪和一
 






寺山修司 terayama shuji

1935年12月10日、青森県生まれ。
18歳で短歌研究新人賞特選「チェホフ祭」を受賞し、歌壇に鮮烈にデビュー。
1967年には横尾忠則、東由多加、九條映子らと「演劇実験室◎天井棧敷」を結成、主宰。
世界屈指の前衛劇団として国際的に活躍。
代表的舞台に「毛皮のマリー」「奴婢訓」「レミング」。
映画監督としても「書を捨てよ町へ出よう」「田園に死す」の他、実験映画も次々に発表。
1983年5月4日、47歳で急逝。
1997年、多感な少年時代を過ごした青森県三沢市に寺山修司記念館開館。
2013年は没後30年の節目の年で、演劇、映画祭、展覧会など国内外で多数開催中。

三沢市寺山修司記念館 公式サイト