TERAYAMA MEMORIAL 30TH IN SHIBUYA
寺山修司没後30年記念


ハービー・山口写真展 - 寺山修司と出会ったロンドン





1975 / オランダ・メクリシアター内にてゲームを楽しむ寺山修司と天井棧敷の劇団員




2013年12月3日(火)~2014年2月2日(日)
休廊日 →月曜日(祝日の場合は翌日)12月9、16、24日/1月14、20、27日
     →年末年始 12月28日(土)~1月6日(月)

13:00~19:00
※ 最終日は17:00まで
※ 2014年1月10日(金)はイベント開催のため通常営業は17:00まで

入場料 一般500円 学生300円(会期中、再入場可)








  ハービー・山口 トークショー &
  テアトロ・ラッフィナート ライブ 開催決定!!



  2014年1月10日(金) 

  OPEN 19:00 START 19:30

  ※ 限定30名 / 2,000円(1ドリンク付)


  要予約 限定30名  ※ 定員に達しましたので、予約受付終了しました。


     詳細は↓

 

初期代表作の『LONDON』シリーズや、寺山修司の素顔の撮影秘話など
ここでしか聞くことのできない貴重なお話を伺います。

そして、ハービーさんと親交を深めてきたテアトロ・ラッフィナートのお二人が
ハービーさんの素敵な写真の展示空間で演奏してくださることになりました。

ライブ後、トークショーとなります。
(イベント終了予定 21:00ごろ)



  ■ ご予約・お問い合わせはこちらまで
  TEL : 03-5456-7218(営業時間内のみ/13:00~19:00)
  E-MAIL : info@posterharis.com
  ギャラリーカウンターでも随時受け付けております。

  お名前・人数・お電話番号をお知らせください。
  メールの場合は、件名を「ハービー・山口トークショー予約」でお送りください。



  ※ イベント当日は準備のため、通常営業は17:00までとなります。

  ※受付ご精算後、OPEN時に整理番号順(ご予約順)でご案内いたします。
    ご精算は、営業時間内は随時受け付けております。
    もしくは当日OPEN前18:30より受付いたします。


Teatro Raffinato~テアトロ・ラッフィナート

世界的に著名な音楽大学、米・バークリー音楽院出身の盟友で、数多くのアーティストを手がけてきた
ミュージッククリエイター下野ヒトシと元T-SQUARE のフロントマン宮崎隆睦の二人がそれぞれ多岐に渡る音楽活動を経て再会。
そして2010年に Teatro Raffinato を結成。Teatro Raffinato はイタリア語で「洗練された劇場」という意味。
クラシック、ジャズ、スクリーンミュージックをベースにあらゆるジャンルの音楽を独自のflavor を盛り込んで豊かな表現を実現。
Teatro Raffinato 公式サイト







寺山修司の素顔を唯一撮ったカメラマン、ハービー・山口

国内外のミュージシャンのポートレートやストリートのスナップで幅広い人気を持つ写真家、
ハービー・山口。1973年から約10年間をロンドンで過ごし、パンクロックやニューウェーブの
ムーブメントに遭遇、ミュージシャンを中心に記録した写真が高く評価され、1985年に写真集
『LONDON』を出版、写真家としての名声を確立しました。

寺山修司との最初の出会いは1975年のロンドン。以後、たびたび海外遠征でヨーロッパを訪問
する寺山と親交を深めました。ときには“写真家・寺山修司”と激論を戦わせたり『幻想写真館』
の撮影助手を務めたことも。1981年、8年半ぶりの帰国時に見せた一枚のポートレートを見て、
寺山はこう声を掛けます。「へぇー、こういう写真が撮れるなら、もう食べて行けるでしょう」。
このことばに「はじめてプロとしての自覚が芽生えた」と語るハービー・山口。市井に暮らす
ひとびとにあたたかい眼差しを注ぎ、つねに「希望」をテーマに人間を撮りつづける独自の
スタイルは、寺山との出会いから生まれたものともいえます。

本展では、寺山修司と出会ったころの初期の代表作『LONDON』シリーズ、寺山修司主宰の劇団
「演劇実験室◎天井棧敷」の海外公演や、寺山と劇団員のプライベート写真、寺山の写真作品
撮影時のポートレートなどを展示いたします。






    

「Galaxy」 / 1981 (『LONDON』シリーズより)
ロンドンのブティックの店員。ハービー氏が帰国時に寺山に見せた1枚はこの写真。





    

「ORIGINAL」ジョン・ライドン(exセックス・ピストルズ)/ 1983
ピストルズ脱退後、P.I.Lの結成時に開いた記者会見でのショット
    
    

「CLUB OF HEROES」 / 1981
(『LONDON』シリーズより)





写真家の森山大道、立木義浩、篠山紀信、沢渡朔、鋤田正義、須田一政らと写真や映画の
コラボレーションを続けていた寺山修司は、1973年、突然カメラマンになろうと決意し、
「アラーキー」こと荒木経惟に弟子入りしました。1974年には、ギャルリーワタリ
(現:ワタリウム美術館)で、初の写真展「寺山修司幻想写真館 犬神家の人々」を開催。
にせ絵葉書シリーズは、第11回日本国際美術展(東京都美術館)に出品。寺山の最初の
写真集『寺山修司幻想写真館◎犬神家の人々』(読売新聞社)は1975年に発表され、その
成果はフランスの写真雑誌「ZOOM」にも特集記事が掲載されるなど、大きな反響を呼び、
1977~1978年には、ヨーロッパ各地で「寺山修司◎幻想写真展」が開催されました。

ハービー・山口はヨーロッパ(1975~1978)での寺山の撮影助手を務めました。

    

1976 / ヨーロッパ版「犬神家の人々」シリーズ撮影時のショット







ハービー・山口 herbie yamaguchi

1950年、東京都出身。中学2年生で写真部に入る。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。
一時期、劇団に所属し役者をする一方、折からのパンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇し、
デビュー前のボーイ・ジョージとルームシェアをするなど、ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験する。
そうした中で撮影された、生きたロンドンの写真が高く評価された。
帰国後も福山雅治など、国内アーティストとのコラボレーションをしながら、常に市井の人々にカメラを向け続けている。
多くの作品をモノクロームのスナップ・ポートレイトというスタイルで残している。 その優しく清楚な作風を好むファンは多く、
「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになる様な写真を撮りたい」というテーマは、中学時代から現在に至るまで
ぶれることなく現在も進行中である。
写真発表の傍ら、エッセイ執筆、ラジオ、テレビのパーソナリティー、さらには布袋寅泰のプロジェクト「ギタリズム」では
作詞家として参加している。

審査員:CAPA(学習研究社)カメラライフ(玄光社)の月刊フォトコンテスト、よみうり写真大賞
選考委員:上野彦馬賞
受賞歴:2011年度日本写真協会賞作家賞

ハービー・山口 公式サイト





寺山修司 terayama shuji

1935年12月10日、青森県生まれ。
18歳で短歌研究新人賞特選「チェホフ祭」を受賞し、歌壇に鮮烈にデビュー。
1967年には横尾忠則、東由多加、九條映子らと「演劇実験室◎天井棧敷」を結成、主宰。
世界屈指の前衛劇団として国際的に活躍。
代表的舞台に「毛皮のマリー」「奴婢訓」「レミング」。
映画監督としても「書を捨てよ町へ出よう」「田園に死す」の他、実験映画も次々に発表。
1983年5月4日、47歳で急逝。
1997年、多感な少年時代を過ごした青森県三沢市に寺山修司記念館開館。
2013年は没後30年の節目の年で、演劇、映画祭、展覧会など国内外で多数開催中。

三沢市寺山修司記念館 公式サイト