ポスターハリスギャラリー企画展2012
寺山修司記念館開館15周年/ポスターハリス・カンパニー創立25周年記念


寺山修司幻想写真館 『犬神家の人々』



   

にせ絵葉書シリーズ






2012年8月4日(土)~9月2日(日)
休廊日:月曜日(8月6・20・27日) / 夏季休廊:8月13日(月)~15日(水)
13:00~19:00 ※8月11日はイベント開催のため、通常営業は16:30まで

入場料 一般:500円/学生:300円
(再入場可・半券ご提示で会期中何度でもご覧いただけます)

※ 2012年に開催の寺山修司作・原作・脚本・監督の演劇・映画作品および
  寺山修司記念館のチケットをご提示の方は、1回無料



■ギャラリートーク 定員に達しましたので、予約受付は終了いたしました。
8月11日(土)17:00~
※ 限定40名 1,500円(1ドリンク付)
ハービー・山口(写真家)×森崎偏陸(元天井棧敷)×九條今日子(寺山修司元夫人)


  ご予約・お問い合わせはこちらまで
  TEL : 03-5456-7218
  E-MAIL : info@posterharis.com

  お名前・人数・お電話番号をお知らせください。
  メールの場合は、件名を「ギャラリートーク予約」でお送りください。

  ※ 受付ご精算後、開場時(10分前)に整理番号順(ご予約順)でご入場いただきます。


ヨーロッパ(1975~1978)での寺山の撮影助手を務めたハービー・山口さんと
全ての撮影に立ち合った森崎偏陸さんの貴重なお話にご期待ください。

今回の企画展では、ハービー・山口氏撮影の寺山ポートレイト(撮影風景)写真も特別展示します。


■レセプション
8月11日(土)19:00~


<企画製作>ポスターハリス・カンパニー/テラヤマ・ワールド/三沢市寺山修司記念館






詩人、歌人、劇作家、映画監督、小説、評論、作詞、競馬エッセイなど、
様々なジャンルを駆け抜けた寺山修司の写真家としての活躍をご紹介します。

写真家の森山大道、立木義浩、篠山紀信、沢渡朔、鋤田正義、須田一政らと写真や映画のコラボレーションを
続けていた寺山修司は、1973年、突然カメラマンになろうと決意し、「アラーキー」こと荒木経惟に弟子入りしました。
その後、ヨーロッパやイランの演劇公演の合間をぬっては写真撮影に取り組み、多くの作品が生み出されていきますが、
寺山の写真は日常の中から真実を切り取る作業ではなく、限りなく嘘の世界を創り込むことで生まれます。
外国の古道具屋で売られていた古い絵葉書に興味を覚えた寺山は、自分で撮った写真をハガキ大の印画紙に焼き付けて
退色させ、そこに不思議な手紙文を書きつけ、さらに、世界中から集めてきた豪華な切手を貼り、よごれやシミを
シルクスクリーンで印刷し、わざわざ特注して作らせたスタンプを押し、にせ絵葉書シリーズも作成しました。

1974年には、ギャルリーワタリ(現:ワタリウム美術館)で、初の写真展「寺山修司幻想写真館 犬神家の人々」を開催。
にせ絵葉書シリーズは、第11回日本国際美術展(東京都美術館)に出品。寺山の最初の写真集『寺山修司幻想写真館◎
犬神家の人々』(読売新聞社)は1975年に発表され、その成果はフランスの写真雑誌「ZOOM」にも特集記事が掲載
されるなど、大きな反響を呼び、1977~1978年には、ヨーロッパ各地で「寺山修司◎幻想写真展」が開催されました。

今回の企画展では、ヨーロッパの巡回展をプロデュースされた、故弘子・ゴヴァースさんのパリの自宅に保存されていた
当時の写真を中心に公開いたします。



    

千夜一夜アラビアンナイト
    

にせ絵葉書シリーズ



     

実在しない怪奇映画のスチール写真
 
      

実在しない怪奇映画のスチール写真









寺山修司 terayama shuji


撮影:有田泰而

詩人・演出家・写真家・映画監督
1935年12月10日(戸籍上は1936年1月10日)青森県生まれ。
18歳で短歌研究新人賞特選「チェホフ祭」を受賞し、歌壇に鮮烈にデビュー。
1967年には横尾忠則、東由多加、九條映子らと「演劇実験室◎天井棧敷」を結成、主宰。
世界屈指の前衛劇団として国際的に活躍。
代表的舞台に「毛皮のマリー」「奴婢訓」「レミング」。
映画監督としても「書を捨てよ町へ出よう」「田園に死す」の他、実験映画も次々に発表。
1983年5月4日、47歳で急逝。
1997年、多感な少年時代を過ごした青森県三沢市に寺山修司記念館開館。




ハービー・山口 herbie yamaguchi

1950年、東京都出身。中学2年生で写真部に入る。大学卒業後の1973年にロンドンに渡り10年間を過ごす。
一時期、劇団に所属し役者をする一方、折からのパンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇し、
デビュー前のボーイ・ジョージとルームシェアをするなど、ロンドンの最もエキサイティングだった時代を体験する。
そうした中で撮影された、生きたロンドンの写真が高く評価された。
帰国後も福山雅治など、国内アーティストとのコラボレーションをしながら、常に市井の人々にカメラを向け続けている。
多くの作品をモノクロームのスナップ・ポートレイトというスタイルで残している。 その優しく清楚な作風を好むファンは多く、
「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになる様な写真を撮りたい」というテーマは、中学時代から現在に至るまで
ぶれることなく現在も進行中である。
写真発表の傍ら、エッセイ執筆、ラジオ、テレビのパーソナリティー、さらには布袋寅泰のプロジェクト「ギタリズム」では
作詞家として参加している。

審査員:CAPA(学習研究社)カメラライフ(玄光社)の月刊フォトコンテスト、よみうり写真大賞
選考委員:上野彦馬賞
受賞歴:2011年度日本写真協会賞作家賞

ハービー・山口 公式サイト