東 學 墨画展「 天獄 」





「 天獄 」 1800×4500 mm       ※画像をクリックするとムービーをご覧いただけます。



2013年7月21日(日) ~8月11日(日)
休廊日:7月29日(月)、8月3日(土)、5日(月)
13:00~19:00 ※最終日は17:00まで

入場無料



  寺山修司没後30年記念で2013年4~6月に上演された舞台
  『レミング - 世界の涯まで連れてって』チラシ・ポスターのために
  描き下ろし話題となった作品の原画も特別展示いたします。

  【作】 寺山修司  【演出】 松本雄吉( 維新派 主宰 )
  【上演台本】 松本雄吉、天野天街( 少年王者舘 主宰 )
  【出演】 八嶋智人/片桐 仁/常磐貴子/松重 豊 ほか

  ※公演は終了しています。







藤原新也「メメントモリ」の一節にこうある。

道をたずねた。
老婆は答えた。
上さまに行けば山。
下さまに行けば海。

どちらにいけば極楽でしょう。
どちらさまも天国、
どちらさまも地獄。
世界はあんたの思った通りになる。



今回のコンセプトは「天獄」。
言わずもがな、天国と地獄をかけあわせた造語である。

本人は根っからの楽天主義でありながら、
絵の女たちに抱かせたメッセージは深く、
我々の生きる世に警笛を鳴らす。




東 學 azuma gaku

1963年、京都生まれ。
扇絵師であった父・東 笙蒼のもと幼い頃から絵筆に親しむ。14才で米国留学。
当時の作品『フランス人形』はニューヨークのメトロポリタン美術館に永久保存されている。

テーマは一貫して「女」。
墨以外の色は排除してあるにもかかわらず、絵の女たちは鮮烈な色彩感覚を呼び起こし、
手ざわり、匂いまで感じさせる。
彼の「墨画(bokuga)」には、伝統的な水墨画などに見られる“ぼかし”などの墨の濃淡がない。
黒髪も、柔肌の丸みも、着物の柄として描かれた様々な花や生きものたちの表情もすべて、
極細い筆先から生まれる「線」だけで表現されている。

2003年、遊女二十体を描きニューヨークの日本食レストラン『MEGU』店内装飾画を手がけたのを
皮切りに数多くのファンが生まれ、2007年に初の墨画集『天妖』(PARCO出版)を刊行。
アートディレクターとしても、数多くの演劇ポスターデザインを手がけている。
2011年の震災以降、東北の幼稚園児たちに室内遊びを届けるプロジェクト『おやつ大作戦』に参加、
絵の先生として子どもたちと共に巨大なキャンパスに希望の絵を描く。

東 學 公式サイト